ジェシー(の姿が印刷された物体)と一緒に片道24時間ほどかけて旅してきた

旅立つまで

9月にジョージアアルメニアチェコという謎ルートで海外旅行に行きました。

そして何を思ったか、アクスタを持っていって写真を撮ることにしました。何を思ったかって、いつもと違うことをしたかっただけですけどね。もちろん、ここやXで人に見せたいという気持ちもありました。

誰にも公開してないアカウントなのに、自分でオチを想像しつつ、それでも静かに舞い上がっています。

そして、

とか書いたくせに、

私なりに精一杯ウケを狙おうと腹を括ったようです。

とはいえ、振り返ってみると、それほどたくさん撮っていませんでした。とりあえず時系列で並べます。

 

ジョージア

 

仁川国際空港のソファでコソコソと初撮影。

② ドーハのハマド国際空港のクマと。

ジョージアへは直行便がないうえに、安い航空券なので、あちこちの空港に寄りました。

遠景と撮ると、ピントを合わせるのが難しいことを学びました。観光旅行とアクスタ撮影は相性が悪いですね。

アクスタというとおいしそうな食べ物と撮影することが多いですが、私が頑なに景色と一緒に撮ろうとしたため、背景かアクスタのどちらかが必ずボケている写真たちをご覧ください。

 

 

トビリシ初日の宿のテラスから。ライトアップされた、ザ・観光地です。

② 背景に見えているのはトビリシの名所のはず。

 

 

① 初日に泊まった宿にもう一泊するはずだったんですが、突然「アクシデントがあって明日は断水だよ」と言われてしまい、別の宿に移りました。そこの部屋の窓からの眺めです。いかにも安宿感のある風景ですが、この窓は中庭に面していて、ここから近所の子供たちが遊んでいる様子など現地の人々の生活がうかがえる、私好みのいい部屋でした。

② 鉄道でクタイシへ。

 

 

① クタイシにある、世界遺産になりそこなったバグラティ大聖堂。

でも、聖歌が聞こえてきたり、お祈りしている人がいたり、現在も地元の人々の生活と共にある様子が印象に残っています。世界遺産になったほうのゲラティ修道院では撮影しませんでした。

② こちらは世界遺産の町、ムツヘタのジワリ修道院からの絶景がぼんやりと。

 

 

① これもジワリ修道院

アイドルのアクスタって、異教の偶像のようなものではないかと思い至り、背徳感に襲われ始めました。

② カズベキの山々を眺めつつ、すてきなホテルのテラスでカフェラテ。

壮大な山々に囲まれていても結局、すてきなカフェに惹かれてしまう悲しい現実。

 

 

トビリシ動物園。会心の1枚。どっちにもだいたいピントが合ってる!

ところで「ワオキツネザル」って名前、好きなんですよ。見た目を日本語で端的に説明する名前でありながら、「ワオ!」って感じが楽しくないですか。

 

アルメニア

   

① 夜行列車でアルメニアに移動して、ガルニ神殿。

神殿の場合は、偶像崇拝の問題はどんなふうに考えるべきでしょうか。

すでにアクスタ撮影に飽き始めているので、アルメニアに来てからは写真少なめです。

アルメニア歴史博物館。

一緒に写ってるのは、めっちゃ紀元前のかわいいやつら。

実はこの写真の撮影時、初めてアクスタが周りの人の目に留まってしまいました。近くにいた女性がアクスタを指差して「それはあなた?」と私に話しかけてきたのです。私は「いや、これは私じゃなくて、なんかアーティストみたいな、、」とか何とか答えましたが、気が動転した私は続けて、紀元前のかわいいやつらとアクスタを順に指さして”cute, cute, cute!“と口走っていました。女性は優しい笑みを浮かべて去っていきましたが、一体どんなふうに思ったんでしょうね。

 

チェコ

プラハに飛んで、カフカ博物館。後ろでぼやけてるのはカフカです。

プラハは人が多くてうんざりしてしまいました。街並みは文句なしに美しかったのですが、自分が見渡す限りの観光客の1人であり、求められているのはお金を使うこと、という現実をひしひしと感じてしまい、素直に楽しめない気持ちになりました。

 

 

① チャペック兄弟記念館へ向かう列車の窓から。

② その帰り。マレー・スヴァトニョヴィツェ駅。

とてもいい時間を過ごせたので、ご機嫌になってるところです。ご機嫌だと何でもすてきに見えて、後で見ると何の変哲もない写真を撮りがちです。

 

 

① リベレツの市庁舎。

② ヤブロネツ・ナド・ニソウにあるガラスとジュエリーの博物館で、ガラスでできたかわいいやつらと。

予定変更で、ちょっと地方に逃げてました。どちらも居心地のいい街でした。地方でリフレッシュしたあとは、プラハもより楽しめるようになりました。

 

感想

後半は明らかに飽きてますね。

旅のお供をしてくれたジェシーは、今はデスクの引き出しにしまわれています。一番よく開ける引き出しなので、しょっちゅう目が合うのですが、そのたびに”cute, cute, cute!“と口走った瞬間が脳内リプレイされます。 

羞恥心で気が滅入るような事態に陥らないのは、すでに似たようなリプレイに慣れすぎているせいです。年を取ってよかったことのひとつですね。

 

楽しかったけど、アクスタを撮るのはもうこれっきりかな。

もともと記念撮影の類いには興味が薄いですし、やっぱり撮影時の人目を気にする感じは苦手です。海外の観光地だとすでに異邦人なので自由な部分があり、撮影を敢行できました。普段と違うことをする楽しさが勝っていました。

本当ならここで「推しとの旅行ができて幸せ」と書いて、ブログを締めるべきなのかもしれませんが、私にとってアクスタは、しょせんは物体。道中、話しかけることも撫でることもなかったです。アクスタ撮影という楽しいミッションの相棒=小道具に過ぎませんでした。とてもcuteですけどね。